“幹部層の人材採用の悩みが解決され、更に上の次元の課題に向き合えるように”

株式会社テクノフローワン、テクノバード
“幹部層の人材採用の悩みが解決され、更に上の次元の課題に向き合えるように”

人手不足が深刻になっている現在において、人材についてのお悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。特に、大手よりも規模の小さい中小企業においては、それは顕著であると想像がつきます。

兵庫県神戸に本社を置く株式会社テクノフローワンは、コーティング・ラミネート加工をコア技術に、ITや家電、自動車、アパレルなど幅広い分野に製品を提供されています。また、その高い技術力を活かし、西日本で唯一のフライトシミュレーターセンターであるテクノバードの運営もされています。

今回のインタビューでは、岩元さんと知り合った当初に抱えていた人材についてのお悩みや、これまでの取り組みについて、株式会社テクノフローワン、テクノバードの代表である伊藤社長にお話を伺いました。

ーまず初めに、どのような経緯で岩元さんと出会われたのかお伺いできますでしょうか

岩元さんとは共通のお知り合いで産業カウンセラーをされてる方がいまして、その方を通して知り合いました。私が、このテクノフローワンという会社の人材の層を厚くしたいんだけど、なかなかそこが困っててっていう話をした時に、「じゃあいい人いますよ」っていうので紹介をしていただいたのがきっかけです。

ーそれが大体2年半くらい前のお話ということですね。

そうですね、もう大体3年近いです。最初はテクノフローワンの人材の悩みから始まって、そのあとテクノバードの方でもお願いした、という感じでしたね。私が会社をこういう風にしていきたいんだけど、この辺の人材とかで困っててっていう話をした時に、いわゆる”番頭さん”を自ら名乗ってる人がいると(笑)職業番頭みたいな感じで名乗ってる人がいて、その人がいろんな範囲のことをやられてるので、1度会ってみませんか?ということで紹介いただいたところが始まりでした。

ー最初に岩元さんに会った時の印象で、何か覚えてらっしゃることはありますか?

まず、元気ですよね(笑)あとコンサルタントをされてる方って、正直それぞれに良くも悪くも癖のある人が多いんですよ。でも、岩元さんと会った時に感じたのは、非常に熱い人やなっていうのは感じましたけど、変に癖のない話しやすい方だなと思いました。

ー第一印象では好感を持たれたんですね。そこから本格的に依頼をしようと思われたのは、どのタイミングだったのでしょうか?

最初にお会いしたときに、まずはうちの会社では特に幹部の層の人材層を厚くしたいので、人を探したいっていう話をしてたんですね。その時に、岩元さんとの仕事の進め方でこの人にお願いしようって思ったのは、まずヒアリングをさせてくださいと言われて、そのヒアリングがトータルで6時間ぐらいあったんです。がっつり3回くらいに分けてやって。そういうことをさせてくださいっていう話やったんで、「じゃあお願いしようかな」と思ったんですよ。

というのが、それまでも、例えば人材のことであれば人材紹介会社って世間にたくさんあって、飛び込みでも営業に来るし、知り合いを通して「1回会ってみてやってくれ」とか言われて会ったりしたことはあるんですけど、多くのそういう人材紹介会社にとっては、人材って本当に商品の扱いなんですよ。だから、紹介していくらで、その後は例えば3ヶ月以内で辞めちゃったら、残りの何パーセントはいただきませんとかね。だから彼らにとっては、紹介がまず1つのゴールで、入社でほぼほぼ最終ゴールなんですよ。

ー会社側としては、その時点で一旦仕事の区切りになるってことですね。

そういうところが多くて、それで従来困ってたんです。特に我々のような中小企業だと、大企業ほどに当然のことながら人数がいないわけですよね。そうすると幹部を1人採用すると、分母がちっちゃいからその影響は大きいわけですよ。だから我々にすごくマッチした人が入ってきてくれたらそのプラスの影響も大きいけど、その逆の場合の影響もむちゃくちゃ大きいんですよね。組織が乱れるだけ乱れて終わる、みたいな。特に大手さんとかいろんなとこの経験値を持った人も欲しいなとは思って、過去に出向を受け入れたりもしたんですけど、あんまりうまいこといった試しがない。だからその辺のトラウマもあったんですよ。

ーもともと人材関係自体にあまり良いイメージを持たれてなかったんですね。

人材紹介会社って結局こちら側がしっかりしとかないといけないじゃないですか。本当にそれこそ人材のかなりのエキスパートの専門部署を持っておかないと、なかなかその選球眼って持ちにくいと思うんですよね。けど逆に岩元さんは、そこの部分を代行しますとおっしゃってくれたので。

普通の人材紹介会社は”紹介する側”ですけど、岩元さんは紹介するのとプラスで、”こちら側”の立場で人材を見てくれると言いますか。印象に残ってることの1つですけど、うちのとある工場で次にどんな人を探しましょうか、という話になっていた時に、工場にも来てもらって工場の幹部にもヒアリングしてもらったんです。最初は皆が品質保証できる人が欲しいという話だったんだけど、皆の話を聞いていったら岩元さんが「いや、品質保証より先に品質管理できる人の方が必要なんじゃないですか」っておっしゃって。そういう、カウンターオファーというかね、提案をしてもらえるのは大きいですね。

ーこちらでしっかり要件を決めてから話を投げないといけないというのは、しっかりと採用部門がない会社にとっては負担にもなりますよね。

この2年で、今の執行役員3名のうち2名を岩本さんに紹介してもらってるんですよね。それで入社した後も定期的に会ってフォロー面談とかしてくれてるんです。入社したてで僕や社内にまだ遠慮があったり、もうちょっとこういう風に自分は動きたい・こういう風にしたいとかっていうこととかは、岩元さん経由でまた伝えてくれたりもします。だから半分うちの会社の人ですよね。本当に”番頭さん”ですよ。それこそ最初のヒアリングの時に、僕の生い立ちから、今までのキャリアから全部聞いた上で、うちの場合なんか特に中小でオーナー企業なんで、そのオーナーの考え方、どんなポリシーなんやろうとかっていうところをしっかりとこうヒアリングしてくれて。結局、いわゆるエントリーシートのような履歴書でどれだけ優秀なスペックの人であったとしても、その会社に合うか合わないかって、むちゃくちゃあるじゃないですか。

特に中途で入ってきてもらう人って、それなりにそれまでのキャリアも持ってはるし、それが尚且つ幹部の候補として挙がってくるような人であればあるほど、無くて七癖、色々あると思いますし、その癖がうちに合えば全然いいわけじゃないですか。皆癖のない人はいないし、いい意味での癖もあって当然然るべきだし、それが合うか合わないか。優秀か優秀でないかもありますけど、それ以上に優秀な人であったとしても合うか合わないかがあるんで、そこを割と冷静に見極めてくれてるっていうのがありがたいとこですよね。

ー会社に合うか合わないかを客観的に判断するのは、社内ではなかなか難しいですよね

そうです。今のお話がすごくポイントで、岡目八目で社内にいるとなかなかそれが見えないんですね。さっき言ったように、皆が品質保証が欲しいと思ったけど、実は品質管理が先いるよとかね。そういうのって、やっぱり外から冷静な客観的な目で見てわかることとかもありますからね。

ー最初はそういった幹部の方の採用であったり、人事の面でご相談をされてたと思うんですが、その他に岩元さんに相談されたことはありますか?

もう1つ「テクノバード」という別会社でフライトシミュレーターの体験施設をやっていて、そちらで新たなプロジェクトを展開したいなっていうところと、梃入れもしたいというところがあって。新たなサポートチームを組んで色々プロジェクトを組んでいってるところなんですけど、そのチームそのものの形成も岩元さんにお願いしました。新たなサポートチームを作るところから、サポートチームのメンバーを引っ張ってきてもらったのも岩元さんです。それは今はすごい良い感じでダイナミックに動いていってますね。

ー岩元さんと知り合ってから3年ほど経つということですが、その当初と今の状況を比べてみて、自身の心情や会社として、どのような変化があったかお聞きしてもよろしいでしょうか。

僕の心理的安全性はむちゃくちゃ上がりましたよ(笑)相談できるっていうこともそうだし、岩元さんを通して人材の層を厚くできたことで、それまでの心配事が1つクリアになって、1つ上の次元の課題に対して僕自身が向き合える余裕が出てきてます。事業展開の次の次元のところですね。

今まさに去年の後半から急激な円安があって、我々製造業っていうのは今非常に環境が悪いわけですよ。それこそ光熱費、電気代・ガス代がほぼ倍になってきてる。で、そこへ持ってきて、うちは石油化学製品をベースにした材料を使うので、全部軒並みに上がってきてる。同じだけ売り上げても利益率が低くなってるっていうのは、ある種の構造不況なんですね。だから、そういう時って早く会社がいろんなことを施策打って出ないと、ほっとくと本当に良くない状況が続くわけですよ。また景気が上がってきたら戻るやろうとかっていう、そういうもんじゃない。

それが、正直3年前までのうちの布陣だったら、かなり今気持ち的にきつかったやろうなとは思いますよね。今岩元さんを通して出会えた新しい幹部も含めて、その人たちと旧来からいる社員が刺激し合ってるので、今までよりも高い次元の議論ができるようになりました。もっとこういう動き取らないとダメだよね、とかっていうところがあったり、割と仕事が早く進むようになったので、そういう意味では今一時的に環境は悪くなってるけれども、今の布陣だったらなんとか我々十分対応していけるなっていう自信はあります。

ー会社としてもポジティブな方向に進んでいけるようになっていったんですね。

そうですね。去年社内の人事制度をごそっと入れ替えたんですけど、その入れ替えのお手伝いをしていただいたのも、岩元さんを通して紹介していただいた方に中心になってやってもらってるんで、ほんとにダイナミックに変わりました。

大変だったのは、ほんとに岩元さんに会う直前が1番大変やったんですね。だから岩元さんと会ってからは、個々の作業はそれぞれバタバタしたことはあっても、こうフィジカル的な大変さと、メンタル的な大変さで言うと、メンタル的な大変さは正直そんなになかったですね。基本的には会社全体が前に進んでいく感覚がすごく生まれました。しんどかったことはしんどかったことであったんだと思うんですけど、今クリアになってるとあんまりそのしんどさって覚えてないですね。

ー最後の質問となりますが、もし他の方に岩元さんやICSを紹介するとしたら、どんな方に紹介されますでしょうか?

困ってることがあるんだったら”番頭さん”になんでも1回投げてみたら、何かは返してくれると思うんですよ。あとは、今例えば事足りてるって思ってる社長さんであったとしても、岩元さんと何回か会ってみたら、今事足りてると思っていても、そういう人はそういう人でよりプラスアルファの扉を開けられるきっかけになるんちゃうかなと思いますよ。ほとんど全員が、もうちょっとこんなことしてみたい、あんなことしてみたいっていうのはあると思うんですよ。先々こんなことしてみたいねんとかも含めて、相談するとすごいフットワークいい人なんで、なんか新しい扉開けられるきっかけになるんじゃないかなと思いますけどね。

すごい珍しいと思いますよ。例えば、こんなことやってみたいとかっていうのが、社内の幹部には近すぎて言いにくいなとか、そういうことこそぜひ相談投げてみたら、すごくいい展開が期待できそうな、そんな感じがしますね。ただそれって、社員に投げられへんからと言って誰でも彼でも外に投げられるもんじゃないじゃないですか。そういう意味では、自分の会社、あるいは自分自身のウィークポイントを見せても大丈夫な人だと、そういうところの信頼感はありますね。

TEAM

  • 岩元 真一

    番頭/採用/営業戦略

  • 川人 ゆかり

    マーケティング/事業開発/プロモーション/ブランディング

  • 寺村 紀子

    人材開発

  • 小濵 豊弘

    採用

  • 池嶋 亮

    プロモーション

  • 横田 まなみ

    経営戦略/マーケティング